2006年8月21日月曜日

お盆休み

お盆休みだったので、福島に行ってきました。
今年こそは猪苗代湖を周回したかったのですが、自転車の車載準備が整わず断念しました。来年こそはやりたいなあ。

そのかわりと言ってはなんですが、裏磐梯にある諸橋近代美術館を訪れました。ここは美術館のURL(dali.jp)が示す通り福島県が世界に誇るダリ専門の美術館です。ダリの美術館というと有名なのはスペインのフィゲラスにあるTeatre-Museu Dal?とアメリカのフロリダにあるDal? Museumが有名です。諸橋近代美術館はこの二館に勝るとも劣らないと自信満々です。特にダリの彫刻作品については世界一だと胸を張っています。

ダリの作品はよくみるのですが、彫刻はあまりみたことがありません。ダリの絵はいろんなところで目にする機会が多いですし、ピカソと同様に名前と一部の作品ばかりが一人歩きして食傷ぎみだったので、新しい作品に会えると興味津々でした。
ざっとみたところ、既に絵画作品になっているキャラクターの彫刻が多いようです。思ったより新鮮味が薄くてちょっと残念でしたけれども、実際にとろけた時計をみるのは楽しいですし、ニュートンに捧げる彫刻やチェーンでできた人間、オベリスクを背負ったあしなが象(宇宙象っていうのね)たちはなんとも珍妙で飽きることはありません。やっぱりたのしい。20〜30作品の展示で1時間半くらいかかりました。

ダリの彫刻を自慢にしている美術館ですが、実は一番の自慢は「テトゥアンの大会戦」のようです。専用のパンフを準備しているくらいの気合いの入れようです。実物を初めて見ましたが、とにかく大きい。ガラの存在感に圧倒されちゃいます。ダリがどれだけガラを好きなのかが伝わってきて、みていて気恥ずかしくなってしまうくらいです。この他にも「反プロトン的聖母被昇天」という作品が展示してありますが、これも大会戦と同じく聖母=ガラになっている作品です。こういうのが多いですねえ。フィゲラスの美術館の方には、ダリとガラを下から見上げた巨大な天井画があるそうです。いつかそっちも見に行きたいなあ。

ところで諸橋近代美術館にはダリ作品が329もあるというので(終日費やすつもりで)多いに期待して行ったのですが、絵画作品のほうは大会戦くらいで、あんまり数多く展示していませんでした。彫刻:絵画=4:1ぐらいの印象です。
もっと絵の方もみたかったのに残念。

併設されていた企画展示のパメーラ・クルックはそのぶんを補うくらい面白かったです。あれは画集じゃだめですね。額縁まで含めて描かれて立体的なので本物をみないと楽しさがぜんぜん伝わらないです。

これにかぎらずなんでもそうですね。

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