2006年6月2日金曜日

流通業界の路駐

6月になって路駐が減ったようですけれども、

・確かに路駐が減ってよかった。
・しかし運搬業者には配慮を!

こんな話が出ているようです。
二つめの論点、これだめでしょ。だって路駐で一番怖いのはトラックですよ。
#タクシーだという意見もあり。

乗用車の路駐はまだ先が見通せますが、トラックは前方視界を塞ぐ分だけ危ない。荷の出し入れするので車の周りをうろちょろして危ない。重ねて言います、「うろちょろして危ない」。(いままで言われてたから言い返してやる 笑)

ニュース(ワイドショー)キャスターの発言の中で多いのは「運搬車には何か取り締まりに対する配慮をすることも考えて欲しいものですね」です。意味するところが「多少の停車は認めてあげよう」だとしたら、疑問を挟まざる得ません。路駐台数のうち、運輸のトラックやバン占める割合が低くないことを考えると、新法の意味が弱まってしまいます。
正確な数字を自分把握していないので正しい数字を調べなくてはいけませんが、自分の目で見る限り半分は運輸関係です。

議論すべきなのは法の運用ではなく、駐車スペースを増やすとか、無理のない流通を実現できる都市・交通計画です。道路交通法が守られず、事故や渋滞が解決されないから今回の法改正に踏み切ったのです。(警察OBの2007年問題は論旨がずれるのでおいておきます。)
路駐しても安全だと考えられる道路にはパーキングメーターを設置すれば良いし、駐車場を拡充するようにお金をつかえないか考えればよいのです。道路特定財源を道路の新設だでなく、都市交通環境の整備に割り当てられるように考えることこそが本当の配慮です。

もう一つの視点。
誰の意見を聞いても自動車中心の議論しか展開していません。歩行者がいます、車いすががあります、自転車もいます。自動車だけを中心にした議論が、自動車以外の交通利用者に対してどれだけの不利益を与えているのか考えてしかるべきです。
違反シールを貼られたドライバーがインタービューに答えて「仕事なのに...」とか「たった3分はずした隙に...」と不満たらたらですが、その一瞬の違法駐車で少なくとも自分はものすごく危険な目に合っているのです。人を危険にさらしている認識がまったくなく、強い憤りを感じます。

さらに一点。
民間の取り締まりを疑問視する声、駐車場経営者による取り締まり受託。一部にあたらな利権が生まれているとの指摘があります。批判すべき面もありますが、経済的インセンティブのない改正は実行が伴いません。老後の新たな仕事を得るための市場がひとつ開拓されました。駐車場経営が儲かり、駐車ビジネスが拡大する可能性が高まりました。決して悪いことだとは思いません。

結局、報道やみんなの関心が違法駐車の取り締まり手段にばかり集まってしまい、どうしてこうなったか反省する意見がまったくないのです。今回の法改正は自動車を中心に育ってきた社会と、やそれ故にひずんでしまた都市計画を見直す一大チャンスです。駐車場や取り締まり逃れをアシストする(笑)新しいビジネスが生まれるところだと感じます。

がんばれ取り締まりのおじさん!
僕はすごく応援しているぞ〜。


#しかし山手通り、効果が今ひとつのような気がするなあ。重点地域じゃないとだめなのかな。

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2 Comments:

At 13:09, Anonymous 匿名 said...

バイクのことも忘れないでください。
繁華街にはバイク用駐輪場が無さすぎます!

 
At 13:32, Blogger ohryo1 said...

おお、そうでした。ごめんなさい(笑)

確かにバイク用の駐輪スペースってあんまり見たことがないです。同じスペースで車よりたくさんおけるのだから、駐車場屋さんもいいもうけになりそうです。;-)

エンジンがあってもなくても、二輪は肩身がせまいですねえ...。

 

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