2006年9月11日月曜日

夏の旅行

こないだ山口県にいってきました。おそらく近畿より東に在住の方が旅行されるかたは少ないでしょう。良い機会ですので、皆さんに知られざる山口の姿を少しだけお伝えしたいと思います。

宇部ってしってますか?空港があるんです。宇部興産は山口一の企業です。山口の人は決まって宇部はすごいと誇らしげにはなします。しかし何をやっているのか知っている人は多くありません。
湯田ってしってますか?県で一番古い温泉があるんです。しかし温泉のホテルは、高層なのに、窓に柵がありません。町中に設置されている足湯も、柵が低く誰でも入れるようになっています。人の間に境を設けることを嫌う、広い心を持った町なのです。しかし高層ビルの窓には柵をつけて彼岸との境を明らかにして欲しいものです。
萩ってしってますか?あ、知ってますね。山口県より有名なはずです。

それから下関を知っていますか?ふくが(他よりは)安く食べられるところです。友人に「山口県に行く」といってもまったく理解を得ることができませんが、「下関に行く」というとすぐさま「ふぐを買ってきてくれ」と依頼されます。北海道のカニやウニと同じような位置づけのようです。
でも冬が来るまでは食べてはいけません。お刺身も売っていますが夏場はいけません。なぜならば、ふくのセリが始まるのは11月に入ってからなのです。(すいません、間違ってました。初競りが始まりました。orz 9/22)では今のとらふくはどこからやってくるのでしょうか...どなたか教えてください。

ふくの勢いはすさまじく、山口の全土を覆い尽くすかのごときにみえます。下関は山口の西端なのに、ほぼ反対側の山口市にすらふくのおみやげがあります。しかし実は地元すべてのおみやげ屋にはふくとならんでもう一つの目玉特産品が並べられています。
ひとつの例をお目にかけましょう。



彼女は、日本最大の鍾乳洞をその地下に秘めた世界に誇る秋吉台のほぼ中央に存在しています。ここではふくはそのなりを潜めています。そう、ここで一番の勢力を誇るのはみかんです。ふくも内陸においてはみかんの影からこっそりとおみやげやの棚を飾るしかないのです。
たとえふくがいなくても、みかんはケーキになったり、砂糖漬けになったり、ソフトクリームになったりと姿を変えて至る所に存在ます。みかんには内陸も沿岸もありません。すべてが彼らのテリトリーなのです。

ちなみに私はついにこのみかんソフトを口にすることはありませんでした。

ところでこれは一体なんなのでしょうか。わたしはこれを口にするまで、いったいなんなのかさっぱりわかりませんでした。どうやら果物のようですが、六角形にととのえられていました。
ひとくちたべてあら、おいしい。これは梨です。

横に添えてあるのは巨峰ちゃんです。これもおいしいですね。しかし山口では梨とぶどうにあわせてパセリを食べるのが作法のようです。もしやミントでも添えてあるのかと思ったのですが、どうみてもパセリです。口に入れて納得。やっぱり乾いたパセリでした。ジューシーなぶどうと六角形の梨に乾いたパセリが絶妙の組み合わせでした。

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